プログラマーにおすすめのドラマ「リッチマン、プアウーマン」
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今回は、プログラマーにおすすめのドラマ「リッチマン、プアウーマン」をご紹介したいと思います。
ドラマのストーリ的な部分というよりも、僕がプログラマー目線から見た「面白い部分」や「見所」をご紹介していきたいと思います。
プログラマーを目指している人にはきっと面白いドラマだと思いますのでぜひご参考にしてみてください。
リッチマン、プアウーマンとは?
リッチマン、プアウーマンは、2012年に月9で放映されていたドラマです。
最近また夜中に再放送されていたので見たことがある方もいるかと思います。
どんなドラマ?
ドラマの内容を簡単に紹介すると、
※ネタバレ含みます。
主人公の「日向徹(小栗旬)」という人物は、中卒という学歴ながら、天才的なWebサービスの開発技術で、20代でIT企業「NEXT INNOVATION」を立ち上げ、時価総額3,000億円の社長になりました。
共に会社を立ち上げたパートナーである副社長の「朝比奈恒介(井浦新)」との強力なタッグで、Webサービスや新作ゲームを次々とリリースし、日本最大のSNSを運営する大企業に育て上げました。
そんなある日、NEXT INNOVATIONの会社説明会に就活生として現れた夏井真琴(石原さとみ)と出会い、今まであまり関わったことのないタイプの人間性に、時にはペースを乱され、時には勇気づけられながら、日向は人間として成長し、変化していきます。
しかし、その変化の中でパートナーの朝比奈との間に徐々に溝が生まれていってしまい、その結果、とんでもない事態に発展していってしまう・・・。というストーリーです。
ストーリー自体とても面白いので、結末はぜひご自身で見てみてください。
プログラマー的な見どころ①
ドラマのストーリーもとても面白いんですが、僕が惹かれたのは日向のワークスタイルです。
日向徹のWebサービスの生み出し方や、UIに関する考え方、サービスのコンセプトメイキングなど勉強になります。
ドラマの序盤で、全国民の戸籍情報を管理するシステム「PersonalFile」を開発する仕事を行うんですが、最初、日向はとてもクールで洗練されたUIを作っていました。
しかし、素人である真琴の意見で、利用者層の大部分であるお年寄りには難しすぎて使えないことに気付かされ、今まで作ったものをその場で全て消去し、これまでとは全く逆のシンプルで使いやすいUIに作り変えます。
「何を作るかじゃなく、誰が使うか」
これは、プログラマーとしてWebサービスを作る時にも、とても大事なことで、どうしても作り手として「技術」や「デザイン」ありきのUIになってしまったりするんですが、
本当はそんなことはどうでも良くて、「実際に使うユーザーが使いやすいかどうか」
これが一番大切なんだってことを思い出させてくれるエピソードです。
しかし、何日もかけて作ったソースコードを、なんの躊躇もなく全消しするのはすごいですよね。
プログラマー的な見どころ②
他にも、ドラマの終盤ではアパレルメーカーのH&M向けに新サービスをリリースするシーンがあります。
Dresserという名前のそのサービスは、ユーザーが1度だけ店に来て全身をスキャンすると、後は自宅に居ながらにしてオンラインで店の全ての服を試着することができ、そのまま購入まで行えるというサービスです。
こういった、人がワクワクするようなサービスを作り続ける日向ですが、あるシーンでこのようなことを言っています。
昔、初めて電話を開発した人や、携帯電話に写真を添付出来るようにした人、
きっと彼らは、遠く離れた家族や恋人の声を聞いたり、同じものを見て、感動を分かち合いたい。多分、そんな気持ちから開発したんじゃないか。
ITの中心にはいつも人間がいる。僕たちも大切な人のために作ろう。
ITは大切な人を豊かにするもの。
IT業界にいる人間として、すごく勇気をもらえる言葉です。
まとめ
という訳で、今回はプログラマーにおすすめのドラマ「リッチマン、プアウーマン」を簡単にご紹介しました。
ドラマの中には、他にも、
壁中に貼られた「フォームバリデーション」「オートコンプリート実装」「シンタックスチェック」といった、無数のタスクをものすごい勢いで消化していくシーンだったり、
縦に3枚並べたディスプレイでソースをコーディングしていく仕事風景だったりと
見どころがたくさんあるので、興味があったらぜひ見てみてください。
ちなみに、劇中で登場したNEXT INNOVATIONの会社のWebサイトも当時は実際に公開されていました。こういうのも面白いですよね!