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2020.02.10    2020.09.09

プログラマーにおすすめの漫画 (王様達のヴァイキング)

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今回はプログラマーの人、もしくはこれからプログラマーを目指す人におすすめのマンガをご紹介したいと思います。


今回紹介するのは「王様達のヴァイキング」というマンガです。



王様達のヴァイキングとは?


ビッグコミックスピリッツという雑誌で、2019年まで連載されていた漫画で、現在はすでに最終回を迎えてしまっているのですが、コミックスが全19巻発売されています。


僕も連載開始当初から読んでいた訳ではないのですが、講座の受講生さんに教えてもらってからハマってしまい、それ以来コミックスの新刊が発売される度に購入してきました。


ネタバレにならない程度にざっくりどんなマンガかご紹介すると、




主人公は、是枝一希(これえだ かずき)という青年で、小さな頃からPCだけが友達で、PCにのめり込んでいくうちに、優れたハッキング能力を身につけました。


高校を中退してからバイトもすぐにクビになり、何をやっても上手くいかない日々の中で、憂さ晴らしにクラッキングでサイバー犯罪を繰り返していました。


そんな中、ひょんなことから個人投資家の坂井大輔(さかい だいすけ)に拾われ、「高度なハッキングスキル」と「サイバー犯罪者たちの思考が読める」ということを武器に、ホワイトハッカーとしてサイバー事件を解決しながら、人間としても成長していくという物語です。


ちなみに、日本ではサイバー攻撃のことを「ハッキング」、それを行う人を「ハッカー」と呼ぶことが多いですが、ハッカーの本来の意味は「技術を極めた人」に送られる賛辞です。サイバー攻撃は「クラッキング」、それを行う人を「クラッカー」と呼ぶのが正しい使い方です。




このマンガの面白いところ


このマンガの面白いところは、ストーリー展開やキャラクターの魅力はもちろんなんですが、ITの専門的な部分までリアルに描かれている点です。


主人公が使用しているPCやハッキング手法、作中に登場する会社が開発しているWebサービスの運営の様子、主人公がサイバー犯罪者たちを追い詰めるために武器として自作するツールなど。


現実にあってもおかしくないくらいリアルに描かれています。


ちなみに、この「必要なツールは何でも自作していく」という思考には僕もとても共感します。


余談ですが、僕自身も仕事や趣味で使うツールは基本自分好みに自作して使いやすくしています。例えば、講座のオンライン学習システムやメルマガ配信システム、このブログシステムもMovable Typeの使い勝手が悪く動作も重かったので1から自作しました。





ソースコードの癖で犯人が特定される!?


作中で、主人公はサイバー犯罪者を追い詰めるために、サイバー空間での「指紋照合システム」のようなものを自作します。


主人公曰く「プログラマーはそれぞれソースコードの書き方に個性が出るから、それを解析するツールを作れば犯罪者を追い詰められる」とのこと。


そういった癖をデータとして分析し、GitHubのようなソースコード公開サイトと照合して、悪質なソフトの開発者を特定するといったツールを開発していました。




たしかに、プログラマーによって


 変数名や関数名の付け方
 インデントやスペーシングの癖
 コメントの書き方
 ソースコードの分け方や配置の仕方


こういったところには、どうしても癖が出てきます。


開発チームなどでも、長年一緒にいるメンバーの書いたソースコードは見るだけで「あいつが書いたコードだ」と分かったりしますよね。


ちなみに、コミックスの4巻でATMの不正アクセスを捜査する際にソフトの開発会社に赴き、主人公がソースコードを解析するシーンがあるのですが、そのソースコードの関数名やコメントがとても面白いので、ぜひ見てみてください。


今回はプログラマーにおすすめのマンガ「王様達のヴァイキング」のご紹介でした。


パソコン1台で自由自在にツールを作り、サイバー空間を戦っていく主人公を見ているとプログラミングへのモチベーションもアップすると思います。


ぜひ皆さんも読んでみてくださいね。


王様達のヴァイキング(第1巻)


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