2020.12.08
2022.04.15
聞いて覚えるプログラミングシリーズ「関数とは何か?」【文字起こし】
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この記事は、【聞いて覚えるプログラミングシリーズ】の文字起こしです。
今回は「関数」について学んでいきましょう。
関数とは
関数とは、プログラムの中の「ある処理だけ」を抜き出して、共通化したものです。
プログラムを作っていると、同じ処理が複数の場所でいくつも出てくることがあります。
例えば、ユーザーが入力したメールアドレスをチェックするような処理。
ユーザーが画面から入力したメールアドレスが、正しい形式で入力されているかどうかをチェックするような処理です。
ユーザー登録を行う際などには、名前などの情報と一緒にメールアドレスを入力しますが、メールアドレスが正しく入力されていないとそのユーザーにメールを送ることが出来ないため、登録時にしっかりチェックしておく必要がある訳ですね。
メールアドレスの形式チェックを行う際には、入力された文字列に対して、アットマークやドットの位置が正しいかどうかなどをチェックする処理を書いていきます。
さて、メールアドレスの入力欄というのは、ユーザー登録画面以外にも
・商品を購入する時の画面
・お問い合わせフォームの画面
・アカウント情報を変更する画面
など、1つのWebアプリの中にいくつも存在します。
これら全てに対して、先ほどのチェック処理を毎回書くのは大変ですよね。
また、もしチェック処理自体に変更があったり、バグなどの問題が見つかった場合には、チェック処理を実装した「全ての場所」を1つ1つ直していかなければなりません。
これは非常に効率が悪いです。
そこで便利なのが「関数」という仕組みです。
先ほどの処理を関数として機能部品化しておくと、使いたい時は、その関数名を指定するだけでいつでも参照することが出来ます。
つまり、一度だけ処理を書けば、それを色々な場所で使い回せるということですね。
もし、処理自体に修正があった場合も、関数側を直すだけでOKです。
これが、関数を使うメリットです。
ちなみに関数のことを「ファンクション(機能)」と呼びます。
PHPの標準関数
PHPなどのプログラミング言語には、あらかじめ便利な関数が多く備わっています。
先ほどの例に出したメールアドレスの形式をチェックする処理も「filter_var」という関数がPHPにはあらかじめ用意されています。
ですので、この処理を1から書く必要はなく、メールアドレスの形式チェックを行いたい場合には
filter_var関数を呼び出すだけでOKということですね。
それ以外にもPHPには様々な標準関数が用意されていますので
これらを使いこなすことでスピーディに開発を行うことが可能になります。
PHPの標準関数は、PHPのマニュアルサイトにまとまっていますので、是非確認してみてください。
関数は自分で作れる
なお、関数は自分で独自に作ることも出来ます。
後から再利用しそうな処理は、関数化しておくことで、同じ処理を何度も書く必要がなくなり、プログラミングが効率的になっていきます。
と同時に、処理が1箇所にしか書かれないため、タイプミスやバグが発生する可能性も減り、品質も上がっていきます。
関数を上手に活用して、自分のプログラム資産を増やしていきましょう。