フルスタックエンジニアのノウハウ
2020.11.18    2020.11.19

プログラマーは現代の錬金術師!?

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今回は、プログラミングで創り出すことの出来る「価値」というお話をしていきたいと思います。


ビジネスをしていく上では「物の価値」という考え方がとても大切です。


ここをしっかり理解していないと、せっかくプログラミングスキルを持っていても、その力を「労働」として提供することしか出来ません。


もちろんそれも1つの方法ですが、せっかく何もない所から価値を生み出すことの出来るプログラミングスキルを学んでいる訳なので、見識を広げるための1つの考え方の参考になれば嬉しいです。



この世は全て等価交換


皆さんは「鋼の錬金術師」という漫画をご存知ですか?


結構前の作品で、すでに最終回を迎えているのですが、アニメや映画にもなっていたので知ってる人も多いと思います。




この漫画に登場する錬金術師達は、魔法のように物を生み出すことが出来るのですが、物を生み出すためには、それと同じ価値のもの(材料)を差し出す必要があります。


鋼の錬金術師では「この世は全て等価交換」だと言っています。


つまり「あるものを手に入れたければ、それと同じ価値のものを差し出さなければならない」ということです。




この「等価交換」という考え方は、現実の社会でも基本になっていて、需要と供給、つまり「欲しい人」と「あげたい人」が合致すること、それが交換の第一条件となります。


例えば、ある「本」が欲しいと思ったら手に入れるために、それと同価値のお金を差し出します。

逆に何か物を売れば、それと同価値のお金や物を手に入れることが出来ますよね。



会社からもらう給料は?


では、会社から毎月もらう給料は何でしょうか?




これは、会社で1ヶ月働いた「労働」に対しての対価、つまりこれも「交換価値」なわけです。

あなたの持っている「1ヵ月という時間」を会社に売っているとも言えるかもしれません。



労働以外の価値


一方、本や、絵画、音楽なども、作るときには「労働」を伴います。




では買う人は、この「労働」に対してお金を払っているのでしょうか?


違いますね。


本だったら、そこに書いてある内容を知りたい、知識を得たいと思うからであり、絵画だったら、部屋の雰囲気を良くしたり、高級な絵画を手に入れるというステータスだったり、音楽だったら、テンションを上げたり、癒されるためだったりします。


そういった「使用価値」に対して、対価を払っているわけです。
作者がそこにどれだけの時間をかけて作っているかということは関係ないです。



プログラムもそうです。




それを手に入れることで、自分や自社の仕事が効率化されたり、安全になったり、拡大したりして、プログラム自体が使用価値を生み出すのでお客さんはそのプログラムを買うんです。


そこにどれだけの時間、労働しているかなんて、お客さんには関係ありません。



複製できる価値


さらに、プログラムはコピーできるので、1度作ったプログラムに対して同じ価値を感じてくれる人がいれば、2本目以降は、極端な話「労働ゼロ」で対価を手に入れられるわけです。





そう、プログラムの価値は「複製」できるんです。



現実社会は「等価交換」


これは間違いありませんが、プログラミングスキルを身につけることで、こういった「価値の生成方法」があるということを知っておきましょう。


原材料も必要とせず、アイデアとPCだけで「価値」を創り出すことが出来る。

プログラマーはまさに現代の錬金術師かもしれませんね。


同じスキルを持っていても、働き方や使い方を変えなければこういったことは出来ません。


せっかくのスキルを労働力として提供しているだけではとてももったいないです。

スキルは「複製できる価値を作るため」に使っていきましょう。


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