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ループ処理とは?実例
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プログラミングには「ループ処理」がつきものです。
Webサービスを作っていると、全体のソースコードの8割~9割にループ処理が出てきます。
プログラマーにとって「ループ処理をきちんと理解し使いこなす」ことはとても重要です。
今回は「ループ処理とは何か?」という基本から「実際にどんな感じでループ処理が使われているのか?」ということまで、実例を挙げながらわかりやすく説明していきたいと思います。
ループ処理とは
ループ処理とは、プログラムに「繰り返し同じ処理をさせる」仕組み。
実際のWebサービス開発では、取ってきた大量のデータリストを1個ずつ同じ形式で繰り返し表示させたい場合に使うことが多いです。
順番に説明していきます。
ループ処理の基本
例えば、画面に「こんにちは(改行)」と表示せよ。というプログラムがあったとします。
PHPで書くとこんな感じになります。
echo 'こんにちは';
このプログラムを実行すると、こんな感じで表示されます。
これに「この処理を100回繰り返せ」というループ処理を付けると
for ($i = 1; $i <= 100; $i++) {
echo 'こんにちは';
}
こんな感じで、同じ処理を100回繰り返してくれます。
ループ処理がないと同じ処理を100回も書かなければなりませんが、1回だけ書けばそれを繰り返してくれるので、手間が省ける上に、ソースコードも簡略化されて見やすくなります。
また、上記のような単一の処理だけでなく、複数の処理をまとめてループさせることも出来るので、複雑な処理を大量に繰り返すような場合にも役立ちます。
ループ処理は3種類
ループ処理には以下の3種類があります。
①for文(回数指定あり)
決まった回数をループしたい時に使います。
例)上の「こんにちは」など。
②while文(回数指定なし:条件が成立している間は永遠にループ)
特定の条件が起こった際にループ終了させたい場合など、回数が決まっていない時に使います。
例)ユーザーの入力を待機するような場合など。
③foreach文(取得したデータをループ)
あらかじめ用意されたデータリストを元にループさせたい時に使います。
例)データベースから取得したデータを一覧表示する場合など。
実際のWebサービス開発では、③のforeach文を使うことが圧倒的に多いです。
実際の例を挙げて見てみましょう。
実際どのような時に使うのか(ループ処理の実例)
例えば、以下のようなショッピングサイトの商品一覧ページを作る場合、
プログラムでは以下のようなことを行います。
①商品リストをデータベースから取得する。
↓
②取得した商品リストをforeachでループさせて画面に書き出す。
このような時にループ処理を使います。
ループ処理を使わないと・・・
複数の商品を表示するために、同じ表示処理を何度も書かなければなりません。
ループ処理を使えば
表示処理は1つ書くだけで済みます。
このように、複数のデータを同じテンプレート(見た目の形式)で表示させたい場合がWebサービス開発では良くあります。
例:商品一覧、コメント欄、予約リスト、ショッピングカート、注文履歴、お知らせ一覧など
これは一例ですが、このような場合にループ処理を使います。
まとめ
ループ処理は、プログラムに繰り返し同じ処理をさせる仕組み。
ループ処理を上手く使えば、ソースコードを簡略化できる。
大量のデータリストを1個ずつ同じ形式で繰り返し表示させたい場合などに使う。
なお、ループ処理と同じくプログラミングの重要な考え方である「条件分岐処理」については以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも確認しておきましょう!