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データベース操作の基礎を学ぼう!INSERT編
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プログラムからデータベースに対して行う主な命令は「4種類」あります。
そして、これら4つには、それぞれ対応するSQL命令文があり
このようになっています。
前回は、①の「SELECT文」を学習しました。
今回は、②の「INSERT文」についてご説明していきます。
INSERT文とは?
INSERT文を使うと、テーブルの中に新しいデータを追加することが出来ます。
例えば、このような「商品(product)テーブル」があった場合
ここの最終行に新しいデータを1件追加することが出来る訳ですね。
INSERT文の基本
INSERT文は、このような書式になっています。
まず、INSERT INTOの後に、データを登録したいテーブル名を指定します。
今回の場合は、テーブル名は「product」なので、このようになりますね。
そして、VALUESの「前」と「後」に括弧が2つあります。
前側の括弧の中には、データを登録したいカラム名の指定を行います。
例えば、nameカラムだけにデータを登録したい場合は、このようになり
nameカラムと、priceカラムにデータを登録したい場合は、このようになります。
このように、複数ある場合はカンマで区切って列挙します。
ここで指定しなかったカラムには、NULLという空データ、または初期値が指定されている場合は、その値が自動的に登録されます。
そして、VALUESの後側の括弧の中には、先ほど指定した各カラムに対して、実際に入れたいデータを指定していきます。
例えば、nameに「マフラータオル」priceに「1500」というデータを入れたい場合は、このようになります。
数値データはそのまま指定出来ますが、文字データの場合は、シングルクォーテーションで括ります。
これで、完成です。
このINSERT文を実行すると、このように末尾に新しいデータが登録されます。
ちなみに、INSERT、INTO、VALUESの部分は大文字で書いていますが、ここは大文字でも小文字でも同じように動きます。
僕は、SQLの文法として表記するこのような固定の文字は、大文字で書くことが多いですが、この辺りは会社やプロジェクトのコーディング規約に従いましょう。
カラム指定の省略
なお、VALUESの前側のカラム指定の括弧ですが、全てのカラムを対象とする場合は、この指定自体を省略することが出来ます。
このようにすると、productテーブルの先頭のカラムに「マフラータオル」、2番目のカラムに「1500」とデータが順番に登録されていきます。
複数データの同時挿入
また、VALUEの後側の括弧全体は、カンマ区切りで複数指定することができ、このように書くと、複数のデータをいっぺんに入れることも出来るので覚えておきましょう。
まとめ
以上が、INSERT文の基本的な使い方になります。
実際のWebサービスでは、例えばユーザー登録機能やネットショップの注文機能、ブログやTwitterなどの投稿機能など、データを新規に登録するような機能でINSERT文が使われています。
SELECT文と同様に、頻繁に使うことになるので、しっかりマスターしていきましょう!