2021.12.04
2021.12.04
聞いて覚えるプログラミングシリーズ「引数、戻り値とは何か?」【文字起こし】
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※この記事は、【聞いて覚えるプログラミングシリーズ】の文字起こしです。
今回は「引数、戻り値」について学んでいきましょう。
引数とは
先に結論から言うと、
引数とは「材料」、戻り値とは「結果」のことです。
ちなみに、引数のことを「パラメータ」、戻り値のことを「返り値」と呼ぶこともあります。
引数と戻り値を知るために、まずは「関数」というものを知っておく必要があります。
関数、引数、戻り値、これら3つはセットで覚えておくようにしましょう。
関数とは
関数とは、プログラムの中の特定の処理を抜き出して「部品化」したものです。
プログラミングをしていると、同じような処理が複数の箇所で必要になることが度々あります。
この複数の箇所に、全く同じ処理を書いていっても良いんですが、何度も同じことを書くのは面倒ですし効率が悪いので、そういった共通処理はあらかじめ「機能部品」として共通化しておき、必要な時に再利用出来るようにしてしまおう。
これが「関数」です。
関数として作成しておけば、処理を書くのは1度だけで済みます。
後は必要な時にその関数を呼び出すだけで、一連の処理を行ってく れます。
つまり関数とは、呼び出すだけで面倒な処理を行ってくれる便利な機械のようなものです。
関数は、自分で独自に作ることも出来ますし、PHPなどのプログラミング言語には、あらかじめ多くの便利な関数が備わっています。
ちなみに、関数のことを英語では「ファンクション(=機能)」と言います。
関数の呼び出し
関数は基本的にこのような流れで呼び出します。
①関数に「材料」を渡すと
②一連の「処理」を行い
③処理の「結果」を返してくれる。
身近なものに例えるとこんなイメージです。
例えば、大根を自動ですりおろしてくれる「電動おろし器」があったとします。
①電動おろし器に「材料」である「大根」を入れると
②自動的にすりおろし処理を行い
③すりおろした結果として「大根おろし」が出てくる
大根おろしを作るたびに、毎回おろし金を準備して、手作業ですりおろして、といった作業は必要ありません。
自動すりおろし器に材料を入れれば、完成品が出てきます。
引数と戻り値
プログラミングでは、この「材料」のことを、「引数(ひきすう)」そして「結果」のことを、「戻り値(もどりち)」と言います。
3つの言葉の関係は、このようなイメージです。
①材料(この場合は「大根」)=「引数」
②機能(この場合は「電動おろし器」)=「関数」
③結果(この場合は「大根おろし」)=「戻り値」
この3つはセットで覚えましょう!
PHPの標準関数
PHPには、「標準関数」と呼ばれる便利な関数群があらかじめ多く用意されており、これらを上手く活用することでプログラミングを効率的に行うことが出来るようになります。
実際の現場でも標準関数を活用することは基本で、標準関数に無いものは独自に作ることもあります。
こういった関数を多く作るほど自分の「開発資産」が増えていき、
開発速度がどんどん上がっていきます。
PHPの標準関数は「関数リファレンス」というページにまとまっています。
ページを見ると、まず「①関数の名前」が書いてあり、次に「②この関数が行ってくれる処理の内容」が書いてあり、その下に「③引数の一覧」と「④戻り値の内容」が記載されています。
このように、関数には「引数」と「戻り値」があらかじめ決められていますので、関数を使う際には「どんな引数が必要で」「どんな戻り値が返ってくるのか」ということをしっかり理解して使う必要があります。
とはいえ、関数の使用方法は、こういったリファレンスページを見れば分かりますので、全てを頭に記憶しておく必要はなく、必要になった時に、必要な関数を調べていけばOKです。
その際に、この動画で説明した「関数」「引数」「戻り値」がそれぞれ何を意味するのか、ということが分かっていれば大丈夫です。
まとめ
・「関数」とは、機能を部品化したもの
・「引数」とは、関数に渡す材料
・「戻り値」とは、関数から返ってくる処理結果
この3つをセットで覚えておきましょう!